ついに、9月も終わり・・・、と言うことは10月。IOFT開催の10月です!
いよいよ会期目前!の、今回は、日本のメガネといえばやっぱり
『鯖江』と言うことで、鯖江が誇る2社をご紹介します。
確かな技術、新たな試みで常に変革を続ける鯖江の巨匠
(株)マコト眼鏡 代表取締役社長 増永 昇司さま
産地問屋発のオリジナルブランドを引っさげて出展
西浦:
御社のフレームは「通」をうならせる。と、聞いています。
御社について教えていただけますか?
音楽に「Hi-Fi (High-Fidelity=高忠実度、高再現性)」があるように、
眼鏡にも徹底して基本に忠実な「Hi-Fi」があってもいいじゃないか。
そんな想いから、弊社の「歩」(AYUMI)は生まれました。
「歩」(AYUMI)。それは、職人の手で時間を掛け、丹念に作りあげられた
ものなんです。「歩」を語る上で何よりも欠かせられないのは、
そのカッテイングと磨きの技です。職人の手で一枚一枚丁寧に削られ、
そして、セルロイド独特の内部からの輝きを染み出させるため、
心を込めて磨き上げられています。そんな確かなものだけに
印字されるのが、「歩」のマークなんです。外観のシャ-プさとは裏腹に、
顔へのフィッテイングはあくまでまろやかに仕上げています。
掛け心地にこだわりを持たせるのは、正に「CRAFT・ISM」に
裏打ちされた職人だけが可能な至上の技と言えるでしょう。
西浦:
・・・凄い。こだわりが本当に…凄いとしか言えないです!
まさに鯖江を代表するブランドですね。そして、だからこそ、メガネを
こよなく愛する『通』をうならせるだけのパワーがあるんですね。
増永さま(マコト眼鏡):
鯖江にあるメ-カ-として、OEM一辺倒の生産体制の見直しを
図ると共に、自社の技術力のアピ-ルをしたいと考えていたんです。
そんな背景もあり、IOFTには自社ブランドである「歩」を設立した
当初から、出展しているんですよ。IOFTは眼鏡産地としての
意気込みを示す場所であると同時に、オリジナルブランドの「歩」を
通じて、当社のもの作りへの取り組みを理解してもらうところでも
あります。展示会を通じて、全国の小売店に対し当社の存在を
PRする事が出来ると共に、品質を重視する当社の姿勢を理解して
もらえた上での、OEMの受注にもつながっているんです。
西浦:
メガネへの愛もモチロンですが、鯖江への愛も熱いですね。
増永さまのお話を伺っていると、新作が気になりますが、
今年はどんな自信作を出展されますか?
増永さま(マコト眼鏡):
今年は、来春用の新型として、「歩」のタイプを2モデル、
L-タイプを2モデル予定しています。両タイプ共、これまでに無かった
モデルを揃えたのと同時に、展示会で当社のブ-スを訪れた方だけの
また、広島の呉高専と共同開発中の「視覚障害者用眼鏡」の
一般公開も行います。初日と最終日の両日は、開発者の呉高専の
西浦:
ファッションとして、確かな技術力があるアイウエアだけではなく、
視るための必須道具としてのアイウエアにも取り組まれているなんて
素晴らしいです!
増永さま(マコト眼鏡):
小売店もメ-カ-も苦境を強いられる中、「歩」をきっかけに、
ユ-ザ-に利用品質をアピールする事で、お互いに「WIN-WIN」の
関係を築く事が出来れば幸いだと思っています。そうした出展者各々の
姿勢を理解してもらえる場としてのIOFTニュースであって欲しいですね。
西浦:
もちろんです。私たちもぜひ、皆さんにIOFTニュースを通して、
バイヤーとWin-Winの関係を築いていただきたいと思っています!
増永さま、ありがとうございました。今年も「歩」ブースで美しさ、
素晴らしさに魅了される人が続出ですね。
それでは、続いて、宮本眼鏡の宮本社長さまをお招きします。
西浦:
御社は、FUxPASというブランドを展開されていますよね?
皆さんにぜひ、ご紹介いただけますか?
宮本さま(宮本眼鏡):
FUxPAS(フーパス)とは未来と過去の融合、FUTUREとPASTを
掛け合わせた造語です。クラシックデザインに最新の技術や
素材(ベータチタンなど)を使用したり、また流行のデザインに
昔から定評のある素材(サンコバルト合金)を使用したりし
商品化しています。4年前のIOFTで初めて発表し、現在8シリーズ目で
完売のもの、定番化し継続している物など順調に売り上げを
今まではTeam291ブースに出ていましたが、今年から単独での
ご出展と聞きました。
宮本さま(宮本眼鏡):
そうなんです。毎年、眼鏡協会の共同ブースのほうに出展して
いましたが、今年初めてIOFTブティックに出展致します。
こういう御時世ですので、国内最大の展示会において多種多様の
お客様のお話を見聞きし、今後の展開、方向性を導き出すような、
何かのきっかけになればと思い単独での出展を決めました。
西浦:
この市況・ご時世だから・・・と、引っ込み思案にならず、思い切った
結論をされたこと、素晴らしいと思います!ぜひ、良い結果に
結びつけば良いですね。当日、ブースではどんな方と
お会いしたいと思っていますか?
宮本さま(宮本眼鏡):
できることなら新しいお客様とお取引ができればと思っております。
福井産にこだわって製造しておりますので、そこのところを見て
いただきたいと思っております。このフーパス以外にも紳士、
婦人などの定番商品も扱っておりますし、昔ながらの懐かしい
フレームも取り揃えており、例年バイヤーの皆様に喜ばれています。
また、海外バイヤー、アパレルショップ、代理店募集、
どのような方でもお待ち致しております。値段だけでなく、本当に
長い目で商品を見ていただける方を、お待ちしております。
西浦:
今年は海外からも多数バイヤーがいらっしゃいますから、ぜひ、
積極的に商談していただければと思います。
それでは、ぜひ、今年のお勧めモデルをご紹介ください。
宮本さま(宮本眼鏡):
まずはやはり「FU×PAS」です。
クラシックモデル。セル枠の大きいサイズ、58のウェリントン型
などを製作中です。
次に、「UP-ARE」。
アッパレというハネ上げフレームの新ブランドを発表致します。
福井ブランドの291にも登録しておりまして、品質も保証つきです。
幅広くアピールしていきますよ。
西浦:
絶対的な品質が、鯖江産のメガネにはありますものね。
宮本さま(宮本眼鏡):
実は鯖江でもかなり古株の(知る人ぞ知る)産地問屋です。
小売店さんより卸屋さんのほうが知っているかと思います。
企画を主に担当し地元のメーカーに依頼しております。
今回初めてIOFTブティックに出展するにあたり、いつもより多めに
新製品を製作中です。たぶん展示会ギリギリで(毎年のことですが(笑))
サンプルが上がってきますので不備もあるかとは思いますが、
足を運んで頂きご意見をいただければ幸いです。
定番商品もかゆい所に手が届くようなサイズ(紳士枠で48~62)
(婦人枠で46~58)やマニアックなフレーム(一つ枠、ソフト枠、金マユ)
西浦:
宮本さま、ありがとうございました!
眼鏡の聖地、鯖江で長年に亘り培ったノウハウがどのようにIOFTで
花開くのか、皆さんもぜひ、ブースにてご確認くださいね。
[編集後記]
今回は、鯖江の巨匠とも言える2社をご紹介しました。このインタビューを
通して、『眼鏡の聖地 鯖江』と呼ばれる所以は、単にメーカーが
集まっているから聖地なのではなく、長い年月をかけ、地域ぐるみで
切磋琢磨しながら培ってきた絶対的な技術力と品質に裏打ちされている
からなのだと強く実感しました。また、その高い技術力と品質があって
初めてできる自社ブランドだったり、世界中のブランドのOEM生産
だったりするんですね。IOFTには、「福井ゾーン」をはじめ、多くの
福井メーカーが出展しています。福井の英知が詰まった極上の
アイウエアをぜひその手に取って、吟味してみてください!
IOFT広報担当:西浦
● IOFT2010 公式サイト