2011年9月9日金曜日

[Vol. 9] IOFTに待望の新エリア誕生!”tide – The IOFT Int’l Designers” –Vol. 2-


前回に引き続き、今回もtide –The IOFT Int’l Designers- に出展する海外デザイナー達をご紹介!どんな個性を見せてくれるのでしょうか。楽しみですね。

まずはこちらから・・・
新素材!リサイクルペーパーから出来たアイウェア
Simon Says Concepts Ltd. プリンシパル・デザイナー サイモン・チンさま です。
アイウェアブランド「chimmmHPhttp://www.chimmm.com
Simon Chim HP http://www.simonchim.com  

IOFT事務局 西浦 (以下、西浦):
まずは、皆さんにブランドをご紹介ください。


[チンさま]
Simon Says Concepts チンさま(以下 チンさま):
Simon Says Conceptはインテリアデザインとホームデコレーション製品の会社がもとなんだ。私は、ブランドのデザイナーだけではなく、2001年から非常に稀な透明樹脂製品をプロデュースし、世界中のセレクトショップ、デパート、ホテル、会場に卸しているんだよ。そんな中、初めてのサングラスコレクション「chimmm... ...」を発表したのが2009年のシルモなんだ。








西浦:
透明樹脂製品・・・それが、今回の出展製品につながるわけですね。

チンさま:
そう。紙をリサイクルして、別の素材や製品にする。となると、普通は、紙を細かく砕いて、溶かして、加工して・・・と、思うよね?でも、良く見て。僕の製品達は、プリントがそのまま残ってないかな?

[RPF-110110(Comic)]

これは、紙を特殊樹脂の層で包んでいく技法を使っているから。つまり、紙をそのまま使っているんだ。ちなみに、これは完全に手作業じゃないと出来ないことなんだよ。

西浦:
完全手作業!!気が遠くなりそうな、本当に「技術」が物を言う1本なんですね。

チンさま:
じゃあ、一本一本をもう一回よ~く見て。漫画、新聞、雑誌・・・皆さんも普段よく目にする「紙」が模様になっているのが分かるかな?

[RPF-110106(Text)]

 
[RPF  text 05]


日々、そういった紙媒体が捨てられてしまう。数百トンもの紙が毎日無駄に燃やされ、埋められていく…。こんなにもカラフルでクリエイティブな作品が、捨てられていく事に僕自身心がとても痛んでならなかったんだ。どうにかして、そういう紙により長く活躍して欲しい。素敵な作品をより長く残していきたい。そのためにはどうしたら良いのか。と、考えた結果生まれたのがリサイクルペーパーを使ったフレーム。

西浦:
なるほど!ものすごく効果的な再利用方法だと思います。子供の頃に読んだ漫画なんかがアイウェアになっていたら、テンション上がるかも(笑)

チンさま:
IOFTの会期では、ちょっと面白い展示もするよ。「プロによるリサイクルペーパーフレーム」という企画。様々な業種の100人のプロ達からもらった紙を使い、11本オーダーメードでアイウェアを作る。という企画を進めていて、そのうちのいくつかをIOFTでも展示するんだ。例えば・・・だけど、お医者さんであれば、カルテとか、それこそ漫画家であれば、漫画の原稿だったり、その職業の人が使う独特な紙媒体を譲ってもらって、フレームにしていくんだ。

西浦:
面白いですね~。顔が見えなくても、プロジェクトに参加した方の背景がアイウェアを通して浮かんできそう…。楽しみです。

チンさま:
今後は更に日本市場でのシェアを拡大していきたいんだ。だから私たちのユニークなデザインを日本市場に広めるには、IOFTが最適な場所だと思ってる。会期中は眼鏡店の方だけではなくファッション業界、私とコラボしたい方など、いろんな方とお会いしたいんだよね。

と、いうことで、これをご覧になっているバイヤーの方で、アポイントメントを希望される方はぜひ、こちらにご連絡ください!

皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!

西浦:
IOFT限定の特別企画、楽しみですね。チンさんありがとうございました!



では、続いて、


デンマークから2009年設立!数々のデザインアワードを受賞するアイウェア界の革命ブランド
MONOQOOL 日本担当 萩原 健太郎さま

をお招きしました。


西浦
MONOQOOLといえば、グルグルっとしたあのスパイラルヒンジが有名で、業界の方なら知らない人はいない・・・と、思っていたのですが、設立が2009年。実は新しいブランドなんですね。

[萩原さま]

MONOQOOL 萩原さま(以下 萩原さま):
そうなんです。MONOQOOL日本に長く暮らした二人のデンマーク人により2009年に設立されました。実は二人とも異業種のインテリア業界からの参入だったんです。さらにデザイナー(tools designKarina Mencke)も異業種からの参入なんです。そのおかげで既成概念にとらわれない自由な発想を可能にしたんですね。その後、2010年春最初のコレクションを世界へ向けて発進したんです。

また、MONOQOOLのデザインを形に出来たのは、鯖江の熟練した技術者の皆さんのおかげなんですよ。その結果、2010年春、HELIXコレクションにおいて、世界でもっとも権威のあるデザイン賞のひとつ、ドイツのred dot design awardのトップカテゴリーにあたる「best of the best」を受賞。なんと、他の受賞作にアップルの「ipad」があるんですよ。その後もアメリカのThe Spectacle Showcaseにより、Most innovative eyewear collection 2010”2010年でもっとも革新的なアイウェア)を受賞しています。

西浦:
確かに、最初、HELIXコレクションを見たときは、驚きました。新しすぎる!そして、凄い!って。

萩原さま:
ありがとうございます。IOFTにはデビュー以来ずっと出展していて、今年で3回目になりますが、MONOQOOLは日本で発売が始まって1年半ほどの新しいブランドです。より多くの方に知ってもらうには、IOFTがもっとも効果的な場だと思っています。もちろん、メディアにも多く取り上げていただき、その効果は大変大きいのですが、やはりMONOQOOLのコレクションは、さわっていただかないとほんとうの素晴らしさを知っていただけない、と思っています。だから会場で、実際の製品を皆さんにご覧いただきたいんです。

西浦:
実際に触れてみないと見えないことがたくさんあるということですね。これは行ってみないと!では、今年の新製品について教えてください。

萩原さま:
まずは、皆さんお馴染みのHELIXコレクション




スクリューボルトも溶接もないこのフレーム。様々なアワードを受賞し、また、特許を取得しているコレクションに新色・新型が加わります。


続いて、HELIX NXT Collection



防弾性と軽量さを兼ね備えたフレームでアメリカ軍のヘリコプターの窓などに採用されるNXTを用いたフレームです。重さ約5gでフレキシブルなフロントは、クラックの心配はありません。このフレームの掛け心地は格段に快適です。デザインは、こちらもtools designが手がけています。

フロントの色がライトグレー(屋内)からダークグレー(屋外)に変わる「Photo Chromatic」も必見です。ムービーをご覧ください!




ここからが新作です。
まずは、HELIX PEN(仮称)
まったく新しいテンプルの登場です。

従来からの1mmのテンプルに加え、シートメタルのような装飾性を備えたテンプルが新たに登場。
革新的な“クルクル”の構造はそのままに、よりファッションとしても楽しめるタイプが生まれました。
写真がないので、お見せでできないのですが、ぜひブースに足をお運びください!

こちらも新コレクションのPIANO Collectionをご紹介します。
HELIXとは異なる新たな革新性を備えた、「PIANO Collection」のプロトタイプが登場予定。
常に、イノベイティブなアイウェアを創造するMONOQOOLらしいコレクションです。
こちらは、現在最終のプロトタイプを製作中。ですので、写真はまだありません。ぜひブースでお待ちしています。

西浦:
盛りだくさんですね。特に新コレクションの二つ、どんな新しい技術が隠されているのかがやっぱり気になります。

萩原さま:
テンプルを回転させることによってフロントと接続する構造、ノーズパッドを外し、レンズをとめる構造など、従来のアイウェアでは考えられなかったサプライズに満ちています。デンマークらしい洗練されたデザインと鯖江の職人たちとのコラボレーションから生まれたコレクションをぜひ実際にさわりに来てください。

会期中にアポイントメントを希望されるかたは、
萩原 健太郎
090-1148-7722
まで、ご連絡いただきたいです。

今年はサングラスコレクションも出しますので、アパレル関係の方も、ぜひご連絡ください!

西浦:
ありがとうございました!今年は色んな業種のバイヤーの方から注目を集めそうですね。



そして最後は・・・シートメタルで革命を起こしたドイツの奇才率いるこのブランド
ic! berlin japan PR担当のLaiさまです。


西浦:
ic! berlinについてお伺いさせてください。


[Laiさま]
ic! berlin japan Laiさま(以下 Laiさま):
ic! berlin1996年にドイツのベルリンで設立されました。それまでにはなかった医療工業用の0.5mmのステンレス、いわゆるシートメタルを利用したメガネを生み出したのがはじまりです。ステンレスの丈夫さと柔軟さ、約10gというフレームの軽さ、そしてic! berlinのロゴマークにもなっているネジを使わないという独創的な蝶番で一躍注目を浴び、1998年のSILMO(フランスの世界最大級のメガネ展示会)でデザイン賞を独占しました。

独自の蝶番によって、まるで知恵の輪のように工具を一切使わずに全てのパーツを手で分解・組み立てることができるic! berlinのメガネは、その斬新なデザインと100% handmade in berlinというこだわりの品質、優れた掛け心地で世界中のアイウェアファンを虜にし続けているんです。


西浦:
あの蝶番同士が心地良い抵抗感を感じつつもスムーズにはまる感じがたまらないですよね。さてIOFTではもう知らない人はいないic! berlinですが、今回は、tideにご出展されるんですよね?

Laiさま:
ic! berlinは以前からIOFTに出展しており、今回のtideのような海外のデザイナーズブランドを集めたエッジの効いたブランドを集めたエリアを作って欲しいと要望を出していたんです。それがまさに今回のtideのような形で実現されたのでtideの出展社として参加することにしました!海外ブランドを集めた特別なエリアということで、今まで日本の展示会にはなかったシルモやミドのような海外の展示会の自由な雰囲気になればと期待しています。

西浦:
毎年、御社の新製品には新しい発見があり、驚かされるのですが、今年はいかがでしょう?

Laiさま:
今季の新作はド派手なモデルは多くないものの、今年の春に出たエンボス加工をしてあるエレガントなモデル(edelweiss)をはじめ、上品な使い勝手のよいモデルが多く出ます。楽しみに待っていて下さい。

[edelweiss]

[alpenrose]

[andreas]


西浦:
既に、もっと知りたいという声が聞こえてきそうですが、それはブースでのお楽しみということですね。

Laiさま:
そうですね(笑)
ic! berlinはアイウェアであるともに、ic! berlinというカルチャーを共有する為のプラットフォームでもあります。IOFTのような大きな展示会に出展する事によって、より多くの方々にic! berlinというカルチャーを知って頂きたいと常々思っています。今年も昨年に引き続き、"o"ic! [オイシー] berlinと題して美味しいゴハンと飲み物を用意しているので、是非みなさん遊びにきて下さい!

西浦:
美味しいご飯に美しいアイウェア・・・またまた、今年もブースはバイヤーでいっぱいになりそうですね。

Laiさま:
そうしたいですね。会期に向けてのアポイントメントは、こちらで承ります。
ic! berlin japan
tel :03 6804 2064
アイウェアショップの方々はもちろん、他の業界の方や、まだic! berlinをご存知でない方々に是非ic! berlinを知って頂きたいと思っていますので、ご連絡くださいね。



[編集後記]
今回もまたまたtideに出展する海外デザイナーをご紹介しました。異業種から参入してきたMONOQOOLSimon Says Concepts、そして、シートメタルで一躍脚光を浴び、今では知らない人はいない、ic! berlin。いずれも新しい手法・技術を取り入れ、アイウェア業界に新しい風を運んできています。実は1本のアイウェアって、私たちも驚くほど様々な技術詰まっているんですよね。例年、展示会場を歩くたび、またこんな新しいものが!と嬉しい喜びと発見に何度も遭遇します。今年もそんな素敵な出会いが皆さんにもたくさんありますように…。




[IOFT広報担当:西浦]


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