2010年8月26日木曜日

[Vol. 7] 国内 新規出展社の声 ~伝統技術 鼈甲(べっこう)の美 vs. オシャレさと掛け心地が両立するフレーム~

いよいよ、IOFTの会期まで後2ヶ月を切りました。
この時期から事務局もIOFTへの準備が最終段階へ向け、
スピードアップします。
皆さんの中にも、会期に向けてどの出展社さんを回ろうか…など、計画を
立て始める方も多くなるのではないでしょうか。
さて、そんな皆さんのお役に立てるよう、今回も新規出展社の声として、
素敵な2社のインタビューをお届けします。

~伝統技術 鼈甲(べっこう)の美を余すところなく、メガネに表現~
大澤鼈甲(株) 代表取締役社長 大澤健吾さま
ホームページ: http://www.osawabekko.co.jp

~オシャレさだけではなく、掛け心地にとことんこだわる
小売店発のブランド SABAE・OPT~
ウィズ中央堂(有) 代表取締役 荒谷直嗣さま

をお招きしました。



西浦:
大澤鼈甲について、ぜひ、ご紹介ください。

大澤さま(大澤鼈甲):
弊社の創業は昭和31年になります。伝統技術である鼈甲フレームや
アクセサリーの製造を行っており、伝統技術と新しい感覚を取り入れる
商品作りを常に心がけています。

西浦:
鼈甲のメガネといえば、古くは江戸時代に徳川家康が使っていた…
という文献もあるほど、長い歴史を持つ日本の美しい伝統技術の
1つですよね。そんな鼈甲のフレーム達をIOFTに出品したい。
と、思われた理由を教えていただけますか?

大澤さま(大澤鼈甲):
今回、IOFTに出展するきっかけとなったのは、鼈甲という素材に
直に触れることで、多くの方に親しみを持ってもらいたい。
若い世代が掛けられるデザインの鼈甲フレームを届けたい。
という強い気持ちからです。

今までの鼈甲フレームはどうしても年齢層が高いイメージがあり、
オール甲などで若い方が掛けられるデザインのフレームも作って
きましたが、価格面等で難しく、浸透していきませんでした。なので、
今回の新作とともに、鼈甲の新しいイメージ…とでも言いますか、
違う観点からの見方を伝えるなど、啓蒙的な要素も含まれています。

西浦:
確かに、鼈甲って、高級品。というイメージがありますよね。
でも若い世代の方にも掛け易い鼈甲のフレームが出てくる。
と、なると、鼈甲が持つ独特の風合いや美しさは認められている
ので、かなりの注目を集めそうですね。

大澤さま(大澤鼈甲):
今回、発表する鼈甲シートフレーム
は、若い世代の方でも掛けられる
よう、高級品と言われる鼈甲
フレームの中において、お買い
求めやすい価格設定を予定
しています。なので、幅広い層の
お客様に受け入れて頂けるかと。
鼈甲をシートにするという発想は
今までの鼈甲フレームからは考えられるものではなく、現在だから生まれて
くる伝統と技術の融合から創造されたものです。今までの鼈甲のイメージを
一新したデザインと鼈甲の機能を活かした薄い鼈甲フレームです。

発表までに試行錯誤を重ね、数多くの試作品を作りました。
まだ、お見せできる商品の写真がございませんので、ぜひ新しい
鼈甲デザインをブースの方で実際にご覧ください。

西浦:
まさに技術革新ですね!
それによって実現できた、私たちでも手が届きそうな価格設定…
どちらも魅力的です!

大澤さま(大澤鼈甲):
IOFTでは、新しいお取引先となり得る方、鼈甲に少しでも興味がある
バイヤーの方とたくさんお会いしたいです。
そして、今までの鼈甲に対する概念を変える 「新しい鼈甲」 に直接
触れていただきたいと思っています!

IOFTのブースでお会いできるのを楽しみにしています!

西浦:
大澤さま、ありがとうございました!
若い方でもサラリと掛けこなせる鼈甲のフレーム、楽しみにしています☆


では、続いて、ウィズ中央堂の荒谷さまのインタビューです。



西浦:
SABAE・OPTは小売店発のブランドのようですが、
詳しく教えていただけますか?

荒谷さま(ウィズ中央堂):
私たち 「ウィズ中央堂」 は眼鏡の街・鯖江の中心で眼鏡・宝飾・時計の
小売店をしています。このたび、社内に新しくフレーム販売の
SABAE・OPT」 (さばえ・オプト)フレーム事業部を作りました。

元々店頭での小売がメインの会社で、自分も毎日朝から夜まで店頭に
出ているのですが、今までのメーカーが考えるフレームは実際にレンズが
入った時にエンドユーザーが 「どう見えるか」 ということを考えていない
フレームが多数あり、最近のデザインほど、見え方に関して、
「歪んで見える」 「気持ち悪い」 というクレームが頻発しているように
感じられます。そこでやはり医療機器として十分に機能する 「正しいメガネ」
が必要と思い作り始めました。

それと同時に 「おしゃれさ」 と実際の掛け心地の良さである
「軽さとしなやかさ」 を鯖江の技術で追求し、結果、誕生したのが、
この 「SABAE・OPT」 なんです!

西浦:
実際にメガネを装用されるお客様に最も近いところにいるからこそ分かる
「生の声」 から生まれたブランドなんですね!

荒谷さま(ウィズ中央堂):
元々、鯖江の中心で生まれ育ったために、小学生からの友人の多くが
メガネの製造を家業でしているところが多く、自分の思った機能性や
デザインが、「会社 対 会社」 の付き合いではなく、「友人 対 友人」 の
付き合いでほとんどが出来上がってしまう事と、ちょうどメタル・プラスチック
共にメーカーをしている友人に恵まれて何でも楽しく作れると考え、
始めたんです。本当、特殊な環境だと思います(笑)

そんな中、出来上がった「SABAE・OPT」を多くのお客様に広めたい。と、
思った時に、IOFTという展示会も、どういうものか毎年参加していたので
既に知っていましたから、格好の場だと思い、出展を決めたわけです。

西浦:
本当に鯖江の皆さんは子供の頃からメガネと密に関わって
いらっしゃるんですね。友人のネットワークが実際に思い描いている事を
形として実現させ、それがSABAE・OPTのルーツになっていく
…すごく羨ましいです!

ところで、既にIOFTで出展するフレームは決まっていらっしゃいますか?

荒谷さま(ウィズ中央堂):
[SABAE・OPT イメージ図]
まだ、制作段階なので、イメージ図になりますが、メタルフレームのメンズライン、レディース用の
フラワーズライン共にかなり
かっこ良く、相当おしゃれに、
そしてこのつくりで超掛け心地
良く出来てます!
プラスチックフレームでも
他にはない独自の技術と
アイディアで、掛け心地が良く、
デザインも他にはなく、
全く見たことがないオシャレさに
仕上がっていて、年配の男性から、アパレル系の女性まで、すでにメガネに
厳しい地元 鯖江でのプレサンプル販売でもかなりの数が出ています!!
そして、全てのモデルが品質と比較してかなり安価に設定させて
いただいています。

西浦:
この写真はレディース向けですよね?ラインも色使いもすごく美しくて、
女性らしさを表現するにはピッタリですね☆
その上、掛け心地も抜群!と、なれば人気が出ないわけがないですね。

では、IOFTでどんなバイヤーの方とお会いしたいですか?

荒谷さま(ウィズ中央堂):
フルメタルやツーポイント、チタンの板抜き、そして今実際にメガネ業界で
一番売れているプラスチックフレームを多種とフルラインでの出品ですが、
それら全てにおいて軽くてしなやか、おしゃれを追求しているので、
やっぱり 「鯖江は良い」 と考えていらっしゃるバイヤーさんと出会えたら
良いです。IOFTに初出展のSABAE・OPTへぜひ足をお運びくださいませ。

アポイントはレイナ店SABAE・OPT事業部の荒谷まで!

西浦:
荒谷さま、ありがとうございました!小売店発のブランド…作りの精巧さは
もちろん、お客さまの声を反映させた掛け心地にも期待大ですね!!


[編集後記]
今回も国内から新規出展される企業を紹介しました。2社に共通するのは、
掛け心地の追求、低価格への挑戦など、消費者の事を真剣に考える
お客様への「愛」、その上で新たな技術革新や試みをし、メガネの
クオリティーを更に高めていく、メガネに対しての「愛」という、
2つの大きな「愛」ではないでしょうか。

IOFTに集まるメガネには、1本1本にいろいろなドラマと思いがぎっしり
詰まっています。会期中は、1社でも多く、そんな出展社さんの思いに触れ、
仕入れてくださいね。そして、消費者の皆さんにメガネライフの素晴らしさと
楽しさを届けてくださいね☆

IOFT広報担当:西浦



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